人生の転機はたびたび訪れます。
私の人生の転機は１７才の頃。
７才の時から飼っていた雑種の犬、
名前はチャー君（当時１０才）を
散歩していた時にふと警察犬の訓練士の方が
「あなた訓練の才能があるよ」と声をかけられ、
そっちの道を極めました。
ここが転機。
その後、引退して実家に戻り、
チャーとの（感動的な）再会もして生活をしていたのですが、
悲しいことにワンちゃんは、
私たちより早く年を取ります。
小さいころから全く手がかからなかったチャー君ですが
最期の１か月ぐらいは認知症を発症し、
昼夜問わずワンワンと鳴き続けました。
聞いた話ですが、
ワンワン鳴くことは喉の声帯を広げ
呼吸を確保する動作なんだとか。
ほとんどの生活を共にしてきました。
母からもらったお小遣いで
チャー君と駄菓子屋に行って
駄菓子屋で売っていた唐揚げを
二人で（正確には一人と一匹）半分こして
近くの公園で食べたり、
一緒に車で出かけて車酔いで嘔吐する
チャー君の背中を撫でたり、
一緒にゴルフボールで遊んだり、と、弟のような存在でした。
死期が近づいていってどんどん立てなくなるチャー君を
抱きかかえては昔と変わらず色んな話をしました。
家族みんなが寝静まったころに
チャー君はひっそりと虹の橋へ架けていきました。
あれからもう８年？
チャー君、お空で元気にしているかなぁと
今でも時々空を眺めています。
この時、
ワンちゃんでさえも介護の大変さを知りました。
在宅での介護は心身ともに疲弊していきます。
だからこそ介護で悩まれている方のお力に少しでも
なれますように。
