デイサービス梅の里

広島市安佐南区にありますデイサービスです。

「夢」のお話

 

 

先日ご利用者様との話題。

「もし何でもできるとしたらどんな仕事をしたいですか」

答えは様々で、

「居酒屋さんをしたい」

「国語の先生がいい」

「政治家になりたい」

「モデルさんがいい」などなど。

 

その理由もとても奥が深く凄く楽しかったです。

「夢」は幼少期、色々あったけど

なんとなく「現実」にならないことを思い知る瞬間があって

夢を持てば笑われるようになって、ふと上を見ることさえ

忘れてしまうことがあって。

 

だからこそ私は「夢」を形にしてあげたくて

夢に向かって「目標」を作ってあげたくて

その過程を一緒に味わいたくて

それが私の中での「介護」の醍醐味なんじゃないかなと思っています。

 

「日々の介護ケア」を「介護」の終着点としてほしくなくて

「日々のケア」は「目標」を叶えてあげるための

「通過点」として捉えてあげたいです。

 

 

先日ご利用者様のご家族様とお会いしました。

正確に言うと「元」ご利用者様のご家族様。

当デイサービスを利用してくださっていた、90代の男性のご家族様です。

体力面でも精神面でも少し落ち込んでいて

「もう何もできない」と悲観的になることが続いていました。

その方がふと私に

マツダスタジアムカープを応援したのぉ」と呟いたのです。

そこから私たちとの夢の「実現化」は進みました。

医療連携やご家族連携、球団さんと綿密な連携を図り、

その夢のために一生懸命ケアをさせて頂きました。

 

結果、一緒に球場まで応援に行けて、

(しかも2回)

楽しかった、楽しかったとおっしゃって下さいました。

 

その半年後、ご病気で天に召されました。

その悲報を聞いた時、すごく悲しかったし

後悔のないケアが出来たかと言われれば、

もっともっと可能性があったのかもしれない。

ですが今でもご家族様から「カープ行ってくれたもんね、

夢叶えてくれたもんね」と交流を持たせて頂いていることは

とてもありがたく、「夢実現」へのケアは

間違ってなかったと思います。

 

ケアのその先へベクトルを伸ばしてあげると

違った側面で「ケア」を捉えることが出来るかもしれません。

日々勉強。

 

 

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北野