デイサービス梅の里

広島市安佐南区にありますデイサービスです。

気づき

 

日常のふとした細やかな気づき。

介護現場ではとってもとっても大切な「観察」。

重要な業務の一つです。

現場には常に「勘違いでもいいから、

ほんの小さな気づきにも反応しよう」と伝えています。

 

介護の仕事を初めたての頃から、

比較的この「気づきレーダー」が人よりも強いことで

何度も救えた命と出会いました。

 

 

数年前デイサービスのお迎えの時、

いつものようにご自宅のチャイムを鳴らそうと

手を伸ばした時、郵便受けが目に入りました。

その日の新聞が郵便受けにさしてあったのですが、

この時点で、「あ!!大変」と思い、その場で

家族様とケアマネを呼んだことがあります。

 

たった一冊の新聞でしたが、

この方の生活リズムを把握していたので

「あの人が朝起きて郵便受けに行っていないはずがない」

「新聞を読むことが日課だったのに朝8時まで新聞があるのはおかしい」

「玄関前でいつも待ってくれているのに今日はチャイムを押すまで出てこられない」

 

 

焦燥感は強まります。

運よく近隣に家族様が住んでいらっしゃったので

電話後10分ほどで飛んできてくださり、

ケアマネさんも合流して下さり、3人で家の中に入ると

横たわって倒れているご利用者様が。

結果脳脳梗塞を発症していました。

保温と救急車要請、バイタル測定、連携により一命をとりとめました。

施設入居になったとお伺いしましたが、

今もお元気にお過ごしされているとご連絡があり、

私も頑張らないと!と励まされています。

 

この「観察レーダー」は、

時に「考えすぎ」と邪見扱いされますが私には必要なスキル。

 

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ご利用者様に作ったブレスレット(内容とは関係ありません)

 

 

先日とあるご利用者様のケアをしてくれていた

職員さんが、

「なんか指先がいつもと違いません?」と。

指先?と思って見ると、確かに少しではありますが

色が違うような…

それにプラスして、

「下肢は問題ないんですが…」と下肢の状態もすぐに

観察してくれていました。

 

 

ご家族様と連絡を取らせて頂き、

すぐに内科受診をしてくださいました。

 

 

心よりそうケアが職員さんに浸透していて

とても嬉しく感じた出来事でした。

 

 

北野

 

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