身体機能の低下から足を上げたり、背筋を伸ばしたり、
腕を動かしたりする能力が徐々に低下してきた、
認知機能の低下から家事や日常の生活動作が出来なくなってきた、など
ご本人様やご家族様、ケアマネージャー様から
お話をお伺いすることがあります。
確かにご高齢の方が
今からジムで鍛えて、
筋肉量をボディービルダーみたいに増やしたりは
出来ないかもしれない。
歩くことが出来なくなった方を
「○ヶ月で独歩で歩けるようになりました」なんて
謳い文句は言えないかもしれない。
今日の日付の分からない方に、
「これを食べれば、認知機能アップ」なんて
そんな魔法はないのかもしれない。
しかし、
ご本人と向き合って、懸命にケアを行っていれば、
正しい個別レクへの提供が出来れば、
「なんだか姿勢が、物凄く良くなってませんか?」と、自然にご自身の意思で
アプローチが出来るのではないでしょうか。
これが正しい「介護ケア」だと感じていますし、そう信じています。
「はい、背筋伸ばしてー!!」の声かけ
「足踏み体操、しましょう!」の体操
「漢字ドリルしましょう!」の脳トレ。
ただ果たしてそのアプローチだけで
上下肢筋力は向上するのでしょうか。
「ここ(デイサービスに)
毎日行きたい!行くから!
家にいるよりここの方が楽しいから!」と、
ケアマネージャー様に一生懸命お伝えしてくださる姿を何度もお見受けしました。
ここだと安心、安全、そして楽しいと記憶してくださっているんですね。
そういうお声が全員から出るよう、
日々努力を続けていきます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
北野